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2008年11月

2008年11月20日 (木)

5月のこと

書くのが遅くなってしまったのだけれど、
忘れちゃいけないこと、書いておこうと思います。
ここに書くかどうかはずいぶん迷ったのだけど
やっぱりこの話は避けて通れない。

5/1、母が入院しました。
病名は、大腸がん。
最初に告知を受けたのはわたしでした。

いま思うと、2年くらい前から時々、「背中が痛い」といってた。
でもずっと痛みが続くわけでもなく、
以前に開腹手術の経験があるため、臓器の癒着も多少あるのだろうと
放置してしまった。

だからガン自体はけっこう大きくなっていた。
でも幸い、手術はできる状態でした。
検査後は即入院→色々な検査をして5/13に手術予定と、
かなりスムーズに話が進み、
これは今思えば考えられないくらい、ラッキーな事でした。
合併症もなく、手術するには何も問題なかった。

といっても、こういうのって実際に開腹してみるまでは何ともいえなかったりするので
家族全員、一度は覚悟を決めましたが
結果的には手術はうまくいきました。

取ったのはガンの部分から10センチほどを含めた腸管と、脾臓と、周りのリンパ。
心配していた肝臓や、腎臓は、転移もなく無事でした。

半年ほど経った今は、普通に生活しつつ
術後の補助療法としての抗がん剤を飲んでいます。
今後もしばらくは定期的な受診や検査は必要だけど、
とりあえず生活には何も制限はありません。
ゴハンも普通に食べられます。(これ重要だよね)


今回のことで、一番ショックだったのは、たぶん父だったのだと思う。

うちは母も父もわたしも医療関係者なので
こういう話は、割と慣れているほうだろう。

だからこそ「何で自分が側にいて、もっと早く気がつかなかったのか?」と
すごく後悔していた。

あと、母が入院しちゃうと家では一人&一匹(猫)になってしまうので
人と話すこともないのが相当、堪えたようです。
猫は異変を感じてニャーニャー鳴くし(これも辛かったと、後で聞きました)

わたしはといえば・・・
検査中から、ある程度予想していたというのもあって
比較的、冷静だったんだけど。

最初に思ったのは、「何でおかーさんが?」でした。
だって悪いことしてないもの。
タバコすわないし、酒も飲まないし、ジャンクフードだって食べないし。
わたしの方が、よっぽど悪い生活してるのに。

強いて言えば・・・仕事柄、ストレスが多かったということはいえるんだけど。
なんかもうこういうときって、理屈じゃないんですね、人って。
3日くらいは「何で?」って、呆然としてました。

でもその後にやってきたのは、「まだ連れてってもらっちゃ困る」という気持ち。
戦ってやる、と思いましたよ。

でね、実は・・・・

手術前の5/7、Liveだったんです。
初めての渋谷PLUG、Voice Factory vol.1
大切なライブでした。

正直、どうしようかと思いました。
こういう状況で、歌ったことなんてないし。
自分がどうなるか予想できなくて、不安だった。

それでもステージでは集中してやれたと思った。
歌詞だって間違わなかった。
でもこの時の録音を聞くと、やっぱり元気ないんですよね。

言い訳になっちゃうなと思ったんで、ずっと書かなかったんだけど。
もう今ならいいかなと思う。

本当に色々な人に支えてもらいました。
話をしてみると、「実はうちの父も大腸がんで手術したばかり」とか
色々な話が周りから出てきたのにはびっくりした。
そういうことって、あるんだ。

わたしを取り巻くものへの感謝のキモチとか、新たに大事なつながりができたりとか。
悪いことばっかりじゃなかったな、って思ったりもしています。

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